add_filter()

add_filter()関数の概要

add_filter()は、WordPressのフック機能を使って特定のタイミングでデータを変更するための関数です。フィルターフックは、WordPressがデータを処理する過程で呼び出され、そのデータをカスタム関数で変更することができます。これにより、プラグインやテーマでデータのカスタマイズが柔軟に行えます。

パラメータの説明

• $tag （文字列）: カスタム関数をフックするフィルターフックの名前。例えば、the_contentやthe_titleなど。
• $function_to_add （コールバック）: フックするカスタム関数の名前。無名関数やメソッドも指定可能です。
• $priority （整数）: カスタム関数が実行される優先順位。デフォルトは10で、数値が小さいほど早く実行されます。
• $accepted_args （整数）: カスタム関数が受け取る引数の数。デフォルトは1です。

使用例

以下の例では、the_contentフィルターフックを使って、投稿コンテンツの末尾にカスタムテキストを追加するmy_custom_contentというカスタム関数を実行しています。

function my_custom_content($content) {
    if (is_single()) {
        $custom_text = '<p>Thank you for reading!</p>';
        $content .= $custom_text;
    }
    return $content;
}
add_filter('the_content', 'my_custom_content');

この例では、the_contentフィルターフックが呼び出されるたびにmy_custom_content関数が実行され、投稿ページのコンテンツの末尾に「Thank you for reading!」というテキストが追加されます。

関連する関数

• apply_filters(): 指定されたフィルターフックを実行し、データをフィルタリングします。
• remove_filter(): 指定されたフィルターフックからカスタム関数を削除します。
• has_filter(): 指定されたフィルターフックにカスタム関数がフックされているか確認します。
• add_action(): フィルターフックと同様に、アクションフックにカスタム関数を追加します。

これらの関数を理解することで、WordPressのフィルターフック機能を活用し、テーマやプラグインでのデータ処理を効率的にカスタマイズできます。