関数の概要
util.inheritsとは、Node.jsの組み込みモジュールutilに含まれる関数であり、他のオブジェクトを継承するために使用されます。子クラスが親クラスのプロパティやメソッドを継承し、新たな機能を追加する際に便利です。
パラメータの説明
引数 | 型 | 用途 |
---|---|---|
子クラス | Function | 親クラスを継承する子クラスのコンストラクタ関数 |
親クラス | Function | 継承される親クラスのコンストラクタ関数 |
戻り値
特定の返り値はなく、子クラスが親クラスを正しく継承することが成功した場合にundefinedが返されます。同期的に処理されます。
使用例
以下にutil.inheritsの使用例を示します。
const util = require('util');
function Animal() {
this.type = 'animal';
}
function Dog() {
Animal.call(this);
this.name = 'Doggo';
}
util.inherits(Dog, Animal);
console.log(new Dog());
関連する関数
- util.promisify: コールバックベースの関数をPromiseベースに変換する
- util.inspect: オブジェクトを文字列に変換する際に使用
まとめ
util.inheritsは、親クラスのプロパティやメソッドを継承するための便利な機能であり、オブジェクト指向プログラミングにおいて重要な役割を果たします。注意点として、ES6のクラス構文を使う場合は、class extends構文を使用する方が推奨されています。