関数の概要
process.hrtimeは、Node.jsに組み込まれている関数であり、高精度の時間測定を行うために使用されます。主な目的は、パフォーマンスの計測や処理時間の測定です。通常のDateオブジェクトではミリ秒単位までしか測定できないが、process.hrtimeを使うことでナノ秒単位まで計測できます。
パラメータの説明
引数 | 型 | 用途 |
---|---|---|
time | Array | 前回のprocess.hrtimeの戻り値を指定することで、経過時間を計算する |
戻り値
戻り値はArray型で、[seconds, nanoseconds]という形式で返されます。非同期的に処理されるため、コールバック関数内で結果を取得する必要があります。
使用例
基本的な使用例:
const start = process.hrtime();
// 何らかの処理
const end = process.hrtime(start);
console.log(`処理にかかった時間: ${end[0]}秒 ${end[1]}ナノ秒`);
前回の時間との差を計測する例:
let previousTime = process.hrtime();
// 何らかの処理
const currentTime = process.hrtime(previousTime);
console.log(`前回からの経過時間: ${currentTime[0]}秒 ${currentTime[1]}ナノ秒`);
関連する関数
- process.hrtime.bigint: BigInt型の時間を返すバージョンの関数
- performance.now: ブラウザで高精度な時間を測定するための関数
まとめ
process.hrtimeは、Node.jsで高精度な時間測定を行うための便利な関数です。処理時間の計測やパフォーマンスの改善などに活用できますが、非同期的に動作するため、その点に注意して使用する必要があります。