関数の概要
crypto.pbkdf2Syncは、Node.jsの暗号化モジュールで提供される関数の一つです。主な目的は、パスワードなどの機密情報を安全に保存するために、安全なハッシュ化（キー導出関数）を行うことです。
パラメータの説明
| パラメータ | 型 | 用途 |
|---|---|---|
| password | string | 入力パスワード |
| salt | string or Buffer | 塩（salt）値として使用するランダムなデータ |
| iterations | number | 反復回数（推奨は数千以上） |
| keylen | number | 生成される鍵の長さ |
| digest | string | ハッシュアルゴリズム（例: ‘sha256’） |
戻り値
この関数は生成された鍵をBuffer型で同期的に返します。
使用例
以下に、crypto.pbkdf2Syncの使用例を示します。
const crypto = require('crypto');
const password = 'supersecret';
const salt = crypto.randomBytes(16);
const key = crypto.pbkdf2Sync(password, salt, 100000, 64, 'sha512');
console.log(key.toString('hex'));
関連する関数
関連する関数として、crypto.pbkdf2()やcrypto.createHash()などが挙げられます。
まとめ
crypto.pbkdf2Syncは、パスワードなどの機密情報を安全に保存するための鍵導出関数であり、適切な塩（salt）値と反復回数を使用することが重要です。
